第五回「1/12 DUCATI900 M.H.R.」
14. 塗装(ベースホワイト)
サーフェーサーまで塗装したあと、さらにキズが気になる部分が多数あったのでペーパーがけをしました。そして、「赤」は発色が下地の色によって全然変わるのでベースホワイトを吹くことにします。
まず塗料は混ぜるところから。まぜ棒を使ってぐるぐるとカレーの鍋をかき混ぜるようにゆっくりとしっかり混ぜます。
混ぜ終わったら、小さな皿などの容器に必要分だけ取り、うすめ液を加えます。最近は「エアーブラシ用」という、平滑度を高める特殊な成分が入ったものがあるようです。普通のとにおいが違う…。
ハンドピースのニードルの位置を念のため確認して、薄めた塗料をカップに入れます。
さぁ、紙などに試し吹きしてから本番の塗装です。 隠蔽力は普通のホワイトよりも強いと思います。
ひととおり塗装できたら素早くハンドピースの掃除です!
残った塗料がカップの中にあれば、それをティッシュに染み込ませてしまいます。そして、洗浄用のシンナーをカップの中に少しいれ、カップの中をキレイに掃除します。
つぎにもう一度洗浄用のシンナーを少しカップに入れ、ニードルを少し引き、出口を指で押さえながらうがいをさせます。このとき、カップのほうからボコボコと泡が出、それといっしょにシンナーのしずくが飛ぶことがあるのでフタをしておきます。
なお、この作業の前に必ず塗装の終わったパーツを安全な場所に移しておきましょう。シンナーのしずくがかかると最初からやり直しです。
写真を撮るためにフタを開けました。キレイなシンナーがすぐに濁ります。
なんどかうがいをさせたら、シンナーのみを少量吹きます。専用のボトルに向けて吹くか(使い回しできるからこっちのほうがいいかも…)、雑巾などに染み込ませます。
その後、ニードルやカップなどを外してキレイにし、シンナーを少量吹いて掃除完了です。
塗装中にホコリがついてしまうことがたまにあります。ホコリに気が付いたらその部分に重ねて塗料を吹き付けないようにして、乾燥させてしまいます。
乾燥後、ティッシュペーパーでその部分をこするとホコリがキレイにとれることがあります。ティッシュの目に、固まったホコリをひっかけて剥がしとる感じです。
ただし、これはホコリの上から塗料を厚くのせてしまうともう出来ません。また、ホコリを取ったあと塗り直しが必要な場合もあります。
15. 塗装(赤)
下地が終わったら、さっそく赤を塗装します。
なに色を使おうかと思いましたが、今回はGSIクレオスの108、キャラクターレッドを使います。“キャラクター”だからといって、キャラじゃないものに使ってもオッケーです。
デジカメは「赤」という色が苦手なので、カメラにとっては赤いものが上手く撮れなかったりします…。ディテールが失われるというか、色が割れるというか…。
まぁそんなことはさておき、エアブラシはさっさと塗らないといけません。吹き付けの際、細部(入り組んでいるところ)は吹き残しが出やすいので、先に細かいスジ彫りの近辺などをやっておくといいです。
フロントカウルは下半分がグリーンです。とりあえず、目測で…
今回は赤の上からのクリアー塗装をウレタンクリアーで行ないます。塗膜が硬く、下の塗料を冒さない、ツヤがいい、とイイ事づくめのようですが、硬化が始まるとなかなか落ちなくなってしまうので、エアブラシのノズルなどをつまらせないように、また使った道具はすぐに(念入りに)専用の強いクリーナーで洗浄しないと後で大変です。 また調合をしっかりとしないと平滑に塗装するのが難しくなります。
この塗料は、たくさんの部品を時間をかけて塗装していると、カップの中の塗料の状態がどんどん変わってきてしまい、後半ツラくなってきます。なのでとりあえずフォークの組み立てに必要なフェンダーのみ塗装しました。
↑ 1クリック!応援していただければ嬉しいです! |