レザークラフト「ロングウォレット」を作ってみる #04


 
さて前回は作り方PDFの01が終わったところでした。
 
次はページ02をやっていきます。
 
ですがその前に!
 
切り出した革のパーツの裏側は何もしていない状態ですが、当然ガサガサしています。これをキレイに整える作業をする必要があります。
 
CMC
取り出しましたるはCMC。最初の道具の紹介でも出てきました。
 
 
CMCはじめ
このCMCは粉で、それを適量、ジャムなどの空き瓶に入れて、水かお湯を入れます。分量は商品に書いてありますので正確に。なぜここで分量を書かないのかというと、間違えるからです。(トコノールなどの他の商品をお使いの方もいますので。)
 
混ざらないですが慌てない、そのまま放っておきます。上の写真のまま半日ぐらい。
 
 
CMC出来上がり
半日後。知らないあいだにあらかた混ざっていますので、あとは少しぐるぐると混ぜて終了です。これでCMCの準備完了。
ちなみにこのビンがなんのビンが当てられたら凄い。
 
 
床を磨く
革の床面(ウラのガサガサの面)にCMCを付け、専用のガラス板があればそれを使って刷り込むようにしていきます。
やってみれば、すぐにコツがわかると思います。ガラス板がない場合、キレイに丸く磨いた板とか、代用出来そうなもの、あるかな…
 
 
これは端のほうまでキッチリと行ないます。銀面(オモテのキレイなほうの面)についてしまったら、すぐに拭きとってください。
 
 
レザークラフト/床の比較
塗った直後で、乾いていなくて色がすごく濃いですが、かなり平滑になります。しっかりと力を入れることがポイント。
 
 
コバ磨き
床面が磨けたら、コバを磨きます。
コバを磨く際、道具ですが、コバ磨き用のスティックや、木のツールがあるのですが、割り箸や余った革などを使って磨いています。
道具のエッジを立ててキズを付けてしまわないように注意しましょう。
 
ここがキレイだと、お札やカードを入れたりするときに、スムーズに入ります。なにより、見た目が良いです。
 
toko004
この作業を、すべてのパーツに対して行ないます。コバに関しては、ウォレット全体の外周部分「以外」です。外周は最後にまとめてやります。
 
 
レザークラフト
さて遠回りしましたが、作り方PDFの02です。
型紙の04-01をステッチンググルーバーで溝掘りします。ここを溝掘りするのは、この部分は多数の革を重ねるためステッチが出っ張っていると厚みが増えてしまうからです。あと、カードが入っていく部分でもありますので、出っ張っているとカードを入れる際に引っ掛かります。
 
 
meuchi02
溝が掘れたら、2枚の革(03と04-01)の場所を慎重に合わせ、04-01に四本の菱目打ちを使って目打ちをします。
いきなりハンマーで打つのではなく、軽く点の跡が付くぐらいに手でギュっと押さえるくらいです。写真の作例では3mmの菱目打ちを使いましたが、2mmでもOKです。
 
 
レザークラフト目打ち
点の位置を確認していけそうであれば、重ねた革が動かないようにしっかりと固定して、4本菱目打ちを強く押さえます。うるさくしたくない夜中など、下の革(03)に跡がつきさえすれば、手で押すだけでOKです。(結構力が要ります、両手でしっかり持って、怪我しないように!)
 
なお、机にキズがいくと大変ですので、厚めの作業マットがあったほうがいいです。ハンマーで目打ちをする際は、かなり下まで貫通してしまう場合あるので薄い作業マットだと下の机まで一気にいきます。
(※写真に写っている、私の使用しているマットですが、淡いグレーの方眼のものは薄い作業用マットで厚さ2mmほど、グリーンの透明ゴムマットは6mmぐらいの厚さがあります。ハンマーで目打ちをする際は、絶対に厚い方を使用します。)
 
最後に1本菱目打ちを手でしっかり持って、1箇所ずつ力を入れてグイッと穴を開けていきます。
※この方法は、1本の菱目打ちで1箇所ずつ穴を開けるので、デメリットとして「時間がかかる」「穴がばらつく可能性が高い」などありますが、反面にメリットとして、「静かに作業が出来る」というところがあり、夜中の作業などする場合はオススメです。
音を出してもOKの場合、4本の菱目打ちをハンマーで打ち、4箇所同時に穴を開けてしまうと速く作業が出来ます。穴が揃うのはこちらのほうです。 
 
レザークラフト、4本菱目打ち

meuchi04
同様の作業を、型紙04-02、04-03に行ないます。04-03のみ、カードが奥に入り過ぎないようにストッパーとしてステッチが1箇所のみ入ります。
作例ではここの糸の色を黒色にしました。敢えてポイントとして、赤いステッチをする等、他の部分も含め糸の色はご自由に。
 
 
 
さあ、やっとですが、針と糸の準備をしましょう。
 
糸の長さの目安ですが、縫う革の厚さにもよるのであくまでも目安ですが、縫う箇所の長さの3倍~4倍くらいを見ておくといいです。
何枚も革を重ねた、厚みのある部分ほど、余裕を見て長くしておいたほうがいいです。途中で糸が足りなくなると、ちょっとだけ面倒ですので。
 
 
 
レザークラフト、糸を切る
まず、糸を切る際に、写真のように斜めに引っ張りながらハサミでカットします。
 
 
thread002
そうすると、糸の先が細く尖ります。
本当は、針の先を使用して糸をこそぐように漉(す)いて細くするのですが、時間がかかりますのでこれで構わないです。
 
 
thread003
蝋(ろう)を塗りこみます。写真のように、蝋と糸を指で押さえながら、すうっと引っ張っていきます。何度も繰り返します。
 
 
thread004
蝋引きがしっかり出来ると、糸のコシが強くなりピーンとなります。
 
 
レザークラフト、糸の蝋引き前後の比較
蝋引きしていない糸は細い繊維がくしゃくしゃしています。それらがピッタリと収まり、見た目も美しい。
 
 
次に針へ糸を通します。
 
っとと、その前に忘れていました。針先が尖っていると、革の内部に引っ掛かって縫いにくいので、紙やすりの上でぐるぐる回して(書けなくなったボールペンをぐるぐる回す要領で)、針先を丸くしてください。
 
 
レザークラフト、糸の通し方その1

レザークラフト、糸の通し方その2

レザークラフト、糸の通し方その3

レザークラフト、糸の通し方その4

レザークラフト、糸の通し方その5
 
…と、画像内の説明ですが、糸を通し終えたら、逆側にも同様に針を通します。
 
 
レザークラフト、糸の通し方
このように、両サイドに針が付いた状態で準備完了です。
 
今回はここで終了です。
また次回をお楽しみに!!
 
 
 
 


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8 Responses

  1. オレンジ より:

    毎回楽しみに読んでいます。
    恐ろしいほど詳しい説明ですね。写真も細かく撮り分けていて、とても分かりやすいです。
    原寸大の図面ですが、他の国はどうか分からないのですが北米ではA4と言うサイズの紙は一般的では無く、レターヘッドのサイズが使われています。レターヘッドはA4よりも小さいので、A4で作られたものを普通にプリントすると、強制的に2枚に分けられてしまいます。
    多分その辺の事に詳しい人はサイズをあわせてプリントできるのだと思いますが、私は以前どうしても一枚にプリントすることが出来なくて諦めたことがあります。

  2. kenji@管理者 より:

    オレンジさん
    まさか北米のプリント環境が問題になるとは思わずご不便をかけております。
    さてレターサイズですが、プリンタのサイズ選択プルダウンメニューでレターを選ぶと215.9mm×279.4mmが出てきますので、A4よりも幅が少し大きいぶん長さが足りないですね。
    ですが、必要な部分はギリ入るような気もしますので、印刷時に出てくるウインドウで「プロパティ」や「詳細設定」等のボタンをクリックし、「画面に合わせる」ではなく、「実際のサイズで印刷」を選ぶと、必要部分は入るように思います。ページナンバーやフッターは欠けるかもしれないですが。

  3. Kiy より:

    糸に針を刺すのは何ゆえ・・・?
    縫っている間に、針から糸が抜けないように、ですか?

  4. kenji@管理者 より:

    Kiyさん 糸の通し方の5番で、糸を下へ引きぬいたときに、糸の繊維の中に複雑に絡まり糸が外れなくなります。

  5. オレンジ より:

    いえいえ、そんな意味では無かったのですが 海外で見ている人も結構居るのかな と思い此方の事情をお知らせしようと書き込みしました。
    多分普通の人だったら何の問題も無くセッティングを変更して対処できるんでしょうね。

  6. kenji@管理者 より:

    オレンジさん 残念ながら現在は海外から見ているかたはほとんどいないです。とはいえ、ありがとうございました。

  7. コハシオ より:

    質問させてください。
    薄い革のコバ磨きの際にコツなどありますてましょうか?
    kenjiさんの磨いたコバのようになかなかならないもので。

  8. kenji@管理者 より:

    コハシオさん ありがとうございます。たぶんヨコに折れ曲がってしまってうまく力が入らないのだと思うのですが、薄い革を挟むように小さくカットしたサドルレザーの銀面で磨いてはどうでしょうか。もしくは、割り箸をカッターで削って、小さなUの字になるようにし、そこにコバ面を当ててこするのはどうでしょうか。

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