NSR500 (1985) F.Spencer#16 チャンバー
みなさんおはようございます。
イタリアで大きな地震があり、被害が甚大である様子がニュースで報じられています。
私はイタリアに行ったことがないのですが、私の大好きなモノがたくさんある国ですので、とても気掛かりです。
1日も早く復旧作業が進みますよう、心からお祈り申し上げます。
先日に作り上げた夢の車、「ランボルギーニ・ミウラ」もイタリアの車です。
ランボルギーニのエンブレムのように、強い力を発揮して復活して欲しいです。
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制作日記をやっていきます。
まず、前回の最後にステアリングダンパーを載せていましたが、「ダンパーは動きますよ」と書いていましたね。ほんの数秒ですが、Youtubeにアップしたので載せておきます。
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さらに、フロント周りも組まないとチャンバーを作りにくいので、組み立ててしまいます。
組みました。フロントフォークのボトムケース・カバーは、まだ付けていません。
ここまで来ましたので、チャンバー、作っていきます。
……チャンバー? …あぁ、アレですか、「ウチのチャンバーが来週田舎から出てきてさあ…」とか、業界用語的な「ばあちゃん」じゃないですよ!
2ストロークエンジンの排気管で、膨らんでるところのパーツを「チャンバー」といいます。
今回制作している85年型NSR500は、元キットである86年型とはチャンバーのカタチ(というか取り回しというか)が大きく異なります。
今回のNSR500の制作で重要な資料のひとつが「RACERS」という雑誌のVol.16なのですが、この号では85年のNSR500とRS250RWがかなり細かく解説されており、写真も他ではあまり見たことがないものがありまして、本当に素晴らしいです。
その中でチャンバーに言及してある記事があり、そこには、限られた狭いスペースの中で、いかに4本のチャンバーをレイアウトするのが難しいことか、また、図面だけでの検討では無理があり、実機を使って「現物合わせ」で作られていたとの記述があります。
これは素晴らしい、その雰囲気をちょっとでも味わおうとばかりに、「現物合わせ」でエポパテを用いてチャンバーを作っていきたいと思います。(全然違うけど…^^;)
まず、一応86年型(キット)のチャンバーを仮組みしました。86年型の取り回しも魔法のようです。この狭いスペースにこれだけのものがパズルのように組み合わさって入るのだから。
しかしやはり!85年型のほうがカッコイイです(^^)
このように逆さまにしてセットし、1~2本ずつ合わせながら作っていきます。
まず最初に一番大事なこと!
メインのカウルをはめてみて、チャンバーのスペースがどれくらい空いているかを良く良く目視し、記憶しておきます。(あとでカウルがはまらない、ということにならないように)
そして、チャンバーの取り回しが載っている資料をたくさん探して、いろんな角度から見て、どのように4本のチャンバーが取り回されているか、を頭に叩き込みます。
実際、それぞれのチャンバーが絡みあうので見えなくなり、最初はどこがどこに繋がっているのか分からないです。でも、いろんな角度から何度もチェックしていると、分かってきます。
資料見ながら作ったらいいじゃない?と言われそうですが、それではダメなんです。
記憶した(理解した)状態で、さらに、見ながら作るのです。
それでも、キット(86年型)と実車(85年型)はエンジンの角度などいろいろ異なっているため同じにはならないですが、制作の効率が良くなるはずです。
使用するエポキシパテですが、いつものタミヤとは違い今回はウェーブ・エポキシパテ[軽量タイプ]をセレクト。
理由は、箱に書いてある「軽い!」というのと「3時間で切削可能」というところ。
作ったチャンバーが重いと、完成後や作業中に落ちたりする可能性が高くなるので、なるべく軽くしたい。サイレンサー部分は精密感を出したいので今回真鍮パイプから作ろうと思っているので、重くなってしまいます。チャンバーも重くなってしまうと、固定している部分が破損する恐れがあります。
また「3時間で切削可能」というのは、硬化が長すぎると、思ったカタチにならない(硬化しているあいだに変形する)し、短すぎると曲げ調整が難しいかなと思いました。
早速パテをこねました。タミヤに比べると、明らかに軽い感じ。みっちりしていない。それでいて、へんに空気を含んでいるような感じもないし、素材自体の軽さ、扱いやすさを感じました。
ただし、指に水を付けてなめらかに均そうとしても、ボロボロとした感じに荒れてしまいます(タミヤの速硬化タイプも似ています)ので、そういう仕上げをしたい場合は、タミヤの高密度タイプを使うのが良いと思います。
左の白い丸いのは、粉です。赤ちゃんが汗もにならないようにパフパフするやつです。
ルアー(魚釣りのルアー)魚釣りの「ワーム」などがべたつかないように使う人も多いと思いますが、同じような理由で、エポキシパテが指にくっついてこないようにする為に使います。
また、資料によると、実際のチャンバーは、径の一番最大のところが100mmらしいので、形状の目安にします。
この時点では、まだだいたいでいいので組み合わせを考えて作っていきます。
こねてすぐだと、柔らかくて形状が保持されずやりにくいので、すこし時間を置いて作業するのがいいかもしれません。
※比較参考の為「RACERS vol.16」から引用しました
赤で囲ったこのチャンバーを一番最初に作ります。
固定用のステーを洋白板で作ります。強度と、ある程度のたわみがあり、パチンとはまるように出来る為。
チャンバーの後方、細い部分はプラ棒をライターで炙りながら曲げていきます。
おおまかなカタチが出来て硬化してから、削ったりしてカタチを合わせていきます。
と、おもいっきり途中ですが、今回はあまり時間が取れなくてこれだけです。記事を読んでいただいて面白いと思ったときだけでいいので、下のバナー2つ(ガンダムとアルピーヌ)をたまに押して応援してくださいm(_ _)m
とりあえず今回はここまでです、次回をお楽しみに~!!
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いやいやいやいや、チャンバー自作って。。。。
普通しないでしょう。
これはすごい。
オレンジさん いえいえ、やってみるとこの作業は難易度それほど高くなかったです。
(ステーのところを作るのが位置合わせとかが少し難しいですけど。)