ガンプラから車・バイクのプラモデル、それ以外の「つくる」こと。
作り方の過程、コツ、道具など公開しているブログです。
エアブラシの使い方もまとめてみました。
ひとりでも多くの方のプラモデルが完成しますように。
管理・制作/kenji

エアブラシについて その4

6. エアブラシ(ハンドピース)の分解洗浄
 
道具は丁寧に使えば、長い間使うことが出来ます。使い慣れた、気に入った道具を長い間使うことは、ものづくりにおいてとても大事なことかも知れません。
 
とはいっても、使いやすい道具ほど酷使されがち。エアブラシのような道具は高価なのでそんなに何台も所有出来るものではないし、精密な道具なので長年使うとどうしても傷んできます。
 
という、いかにもそれっぽい前置きは置いといて、自分のハンドピースの動きがタルくなってきたこともあって(実はこないだ落としてから具合が悪い)、ざっと分解して掃除してみることにします。毎回使うごとに分解して掃除まではしなくてもいいと思いますが、定期的に行なってみると、O-リング(オーリング=ゴムのパッキン)の傷みやニードルの曲がり等の確認が出来、それらが傷んでいたら交換すればより良いメンテナンスになります。分解洗浄のみでも動きが良くなるので、何年もやっていない方(=自分…)にはおすすめです。(←またまたそれっぽい前置き)
 
オリンポスのハンドピースですが、構造は(たぶん)似たようなもんだと思いますので 他のをお持ちの方も、少しは参考になる…かな…。
 
bunkai01.jpgbunkai02.jpg

左:分解前。結構キレイ。             右:君にバラバラ

 
普段はニードル、ノズル、カップから本体までの通り道等を念入りに掃除するだけなのですが、分解出来そうな部分をバラしてしまいましょう。(写真上右)
 
固いネジはペンチで直に挟んだりするとキズがついてしまうので、布にくるんだ上から丁寧に挟んで回します。
bunkai03.jpgbunkai04.jpg

左:ノズル               右:本体下部からピンが見える。

 
ここからパーツごとにキレイにしていきます。ラッカーうすめ液、もしくは洗浄用のシンナーを持っていればそれをティッシュなどに含ませ、丁寧に拭いていきます。
洗浄用に、いらない面相筆をひとつ作っておいて、それにシンナーを含ませてコチョコチョと拭くのも効果があります。
 
bunkai05.jpgbunkai06.jpg

左:後ろ側            右:本体サイドのカップ取り付け部

 
本体後部も外します。あまり汚れていませんでしたが、丁寧に拭いておきます。 カップ取り付け部もネジの溝、内部の汚れ等、ティッシュや綿棒を突っ込んでキレイにします。
 
本体後部を外すとボタンとボタン後ろの金具も簡単にとれますので同じくキレイにします。
 
バラした部品たちをキレイに仕上げたら、組み付けです。
 
bunkai07.jpgbunkai08.jpg

左写真:ボタン取り付け。画面左がノズル側。 右写真:金具の向き参考。画面右がノズル側。

 
バルブを押すピンをセットし、ボタンの後ろの金具を向きを間違えないように取り付けます。(写真)そのあとにボタンを90°ひねりながら取り付けます。固いところはないはずです。無理矢理はいけません~。
bunkai09.jpgbunkai10.jpg

左:後部をセット               右:終わりです。

 
本体後部の部品を組み付け、先端のノズルカバーをはめて、ニードルをセット。あとは残りの部品を組み立ててます。最後に試しに水を拭いてみて、問題ないか確認して終了です。
 
ボタンに対するレスポンスがかなり良くなりました。満足満足。
 
 
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エアブラシについて その3

5. エアブラシ塗装を実践
 
プラモデルに対して実際にプラモ用塗料で吹き付けてみます。
(塗装する対象は全て仕上げが完了しており、マスキングなどの必要な場合はそれもしっかりと行なってあるという前提で説明します)
 
塗料を調合する
 
まず、ビン入りの色そのままを塗るにしても、数色を混ぜて作るにしても、調色用のカップが必要です。なんでもいいですので用意します。
cap02.jpgcap01.jpg

左:カップ
右:例えばフィキサチーフのキャップや缶エアのキャップなどが使えます

 
(ちなみに僕が小学生時代からずっと愛用しているのは、なにかのスプレー商品のキャップです。上の写真のキャップもそうなんですが、素材が微妙に柔らかめのもので、塗料が乾いてもティッシュで拭いたらキレイに取れます。)
 
まず、塗りたい色をつくりましょう。ビンそのままの色を使う場合でも、よーーーくかき混ぜてから(重要)調色用カップに移します。かき混ぜ足らないと、ツヤが不均一になったり、色が違ったりします。量は少なくていいです。とりあえず全部で10滴ほど入れます。青80%+白20%の色の場合はそれぞれ8滴と2滴ですね。
 
次に、塗料をエアブラシ用に薄めます。タミヤアクリル塗料の場合はアクリル溶剤「X-20A」を、ラッカー塗料の場合はうすめ液を、さっきと同じくらいスポイトなどでカップに入れます(10滴)。
 
acr_thinner.jpgmr_thinner.jpg

左:アクリル用溶剤「X-20A」         右:ラッカー用うすめ液

 
そして再びかき混ぜます。泡が立たないように、プラ棒や調色スティックなどでぐるぐるとかき混ぜます。カレー鍋を混ぜるように混ぜるといいですね。(遅いか)
 
ある程度混ざったら、あと5滴~10滴くらい溶剤 (ラッカーの場合はうすめ液)を入れてさらに薄め、またぐるぐるかき混ぜます。この度合いは、慣れてくれば大体分かってくるはずです。調色している容器の内側面 に塗料をちょんと付けてみて、そのタレ具合で判断します。だいたい、2~3倍希釈くらいになると思います。
 
 
吹いてみよう
 
ハンドピースのニードルがちゃんとセットされているかを先に確認します(重要) 。調色用のカップからエアブラシ(ハンドピース)に付属のカップに塗料を移します。量が少ないので全部入れてしまいます。
 
そして、水で練習したときのようにレギュレーターの水抜きバルブを指で押したままコンプレッサーのスイッチをオンにします。
水抜きバルブからシューっとエアが漏れますので、ゆっくりと水抜きバルブを押さえた指を離しましょう。
 
さて、ようやくスタートです。 まずは段ボールかなにかに向けてプシューっと吹いてみましょう。吹きはじめに「ベチャっ」と出やすいです。気を付けて。さて…
 
 1. うまくスプレーできる
 2. 塗料が出てこない
 3. すごい勢いで塗料が出てびっくりした
 
sample01.jpg

出過ぎもしくは近すぎ

 
 
さて 1 は天才です。問題ないとして、 2 の場合はニードルを少しだけ(ほんの少しだけ。0.5mmくらい)引っ張ってみます。3 の場合は逆に押し込んでみます。さて…
 
 1. すんごくうまくスプレー出来てびっくり
 2. 塗料はでるけど、糸をひいてる!腐ってるのかな…
 3. 塗料はでるけど、びちゃびちゃになる
 
sample02.jpgsample03.jpg

左:塗料が濃いです        右:適正の濃度です

 
さて 1 は問題ないとして 2 の場合は腐っているのではなく、塗料が濃いので、さっきのよりも溶剤 or うすめ液を足してやり直してください。 (アクリルではあまり糸引かないと思います。ラッカーだと凄く濃い時に糸を引く) 直接カップに注ぐというのもアリですが、薄まった塗料が出てくるまで少し吹かないとだめです。
 
3 の場合は逆に薄すぎです。さっきのよりも溶剤 or うすめ液を少なめにしてやり直してください。 プラモの場合は精密な塗装が多いですので、あまり広範囲ではなく(ニードルを引き過ぎず)狭い範囲で少しずつ塗料が出るようにセッティングします。こうすると少ない塗料でも、ロスが無いので結構たくさん塗れます。
 
うまくいったなら、その感覚、塗料の濃さを忘れないようにします。
 
sample04.jpgsample05.jpg

塗料の濃度が適正だと               細く自由自在に描けます

 
 
吹きはじめに注意
 
これでOK!と思ったら、目的のプラモに吹き付けて見ましょう。その時に注意しないといけないのは、先程も書きましたが「吹きはじめ」(ボタンを 押した瞬間)に「ベチャッ」と出る時があります(ノズルの付近にたまってる塗料が飛ぶのです)ので、吹く時は対象物からターゲットをずらして吹きはじめ、すっとエアブラシをターゲットに移動して塗装、という感じに一連の動作で行ないます。常に、どこか違う所を吹いてから対象物に塗装することを忘れないようにしましょう
 
 
ムラが出る(消えない)
 
狭い範囲でのセッティングのまま、広めの平面を塗ると、ムラが出来てしまいがちです。ハンドピースを往復させて吹いていくと、折り返し地点が濃くなります。
 
これは、折り返す瞬間にハンドピースの移動スピードがゼロになる(止まってしまう)為です。
エアブラシで平面をベタ塗装する時は、常にハンドピースを移動させるために輪を描くように塗装します。小さな輪をぐるぐると描くようにしながら移動させてムラの出ないようにするわけです。
 
 
エアブラシ(ハンドピース)の掃除
 
掃除の前に、塗装したプラモを全て別の場所に移動します(重要)。掃除の際に飛び散る溶剤や水が付いたら最初からやり直しだからです。
 
※以後の作業はアクリル塗料の場合です。(ラッカーの場合は水の代わりにうすめ液を使用してください)
水入れバケツがあると、便利です。できれば用意しましょう。 色を変えたいときは、全て掃除をしなければなりません。つまり、同じ色は出来るだけ1度に吹いてしまいましょう。
 
まずカップに残った塗料は、びんに戻すかティッシュで拭き取ります。
 
次に、ニードルを多めに引き、カップに1/4~半分ほど水を入れて、うがいをさせます。ノズルの先を指で押さえてボタンを押すと逆流してうがいのようになります。きれいな水が色で濁るのがわかります。(※ハンドピースの種類によっては、うがいの仕方が異なります。指で押さえてはいけないものもありますので、説明書をよんで行なってください。)濁った水は捨ててください。(うすめ液で行なっている場合は、捨てずに「汚れシンナー入れ」を作ってそこに取っておきましょう。)
 
ugai01.jpghuku.jpg

左:ガラガラ… うがいです   右:そして吹く

 
再び水を少しカップに入れて、ティッシュ(orぞうきん)を丸めたところに水を吹き付けます。すると、ハンドピース内に残った塗料がいきおいよくスプレーされます。まわりがよごれないように大きめの雑巾でノズルの口元を被ったほうがいいかもしれません。
 
ugai02.jpgclean.jpg

左:キレイになるまで何度でも     右:荒ワザなのかな…(ラッカーでは出来ないですね)

 
次に、もう一度カップに1/4~半分ほど水を入れて、2度目のうがいをさせます。さっきよりも水が濁らないはずです。 アクリル塗料の人で、大きなバケツに水を入れて用意できる人は、水中にハンドピースを半分くらい潜水させてバケツの底に向けてボタンを押します。ぼこぼこぼこぼこ…  カップ側から水が入り、ノズルから水が出るという循環によってキレイになるはずです。上の写真は分かりやすいようにペットボトルを半分に切った「簡易水入れ」で行ってます。これでも結構イケる…。
 
カップを外せる人は、カップをはずして個別に洗います。塗料の通り道が汚れてますので、しっかりとキレイにします。すでに水で落ちない場合は、溶剤を含ませた綿棒やティッシュでキレイにします。最近流行りの黒い綿棒ではなく、白いやつじゃないと汚れが見えません。
cup.jpg

カップもキレイに

 
 
ニードルを丁寧に抜き取り(薬指を支えに使って安定させます)、溶剤もしくはうすめ液をふくませた布やティッシュでキレイにします。先を曲げないように注意!(重要)
 
needle03.jpgneedle02.jpg

左:ニードル         右:薬指を支えに使って安定させます

 
ノズルも同じようにキレイに拭きます。
 
ハンドピース本体の、塗料が入っていくところにスポイトで溶剤を垂らし、ボタンを押してスプレーします。口を雑巾などに向けておくのを忘れずに。ノズルもキレイになってるか確認します。
 
nozzleup.jpgairbrush05.jpg

左:細かなところまで        右:から吹き確認、終了

 
すべてキレイになったら、元通り組み立てて、から吹きをしてみます。ボタンの動きなどがしなやかなのを確かめて、コンプレッサーのスイッチをオフにし、レギュレーターの水抜きバルブを押して水を抜きます。
 
終了です、お疲れさまでした。
 
最初からうまくいかなくても、くり返し続けていると必ず上達します。あきらめずに何度でもチャレンジして、完成度の高い、キレイな模型づくりを楽しんでください。
 
 
 → 「エアブラシについて その4」 へ続きます。
 
 

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