わたしのまちの模型やさん


子供の頃、家から自転車で10分ほどのところに、いくつか小さな模型やさんがありました。
 
私は実家が滋賀県という所にありまして、当時はほどよい田舎で家が駅からだいぶ離れたところにあったこともあり、普段の移動手段はもっぱら自転車でした。自転車だけで、かなり離れたところまで冒険したものです。(電車に乗る、ということは小学生の頃はほとんどありませんでした。親と一緒のときは車でした。)
 
そんな田舎町の、商店街に面したところに2軒、通りを抜けたところを少し行った所にも1軒、中学校の裏の道を脇に少し入った所に1軒、少し人通りの少ない場所に1軒、電車に乗って2つとなりの駅前にも、小さな専門店がありました。
 
ガンダムブームの時は何度も自転車に乗って通い、それ以降もよく車やバイクのプラモなどを買いに(見に)立ち寄ったものでした。
 
最近お店の形態が変わり、街にある小さなお店は模型店に限らず大規模ショッピングセンターの影響でどんどん潰れて行きます。ショッピングセンターに行けば、かなり安い値段でたくさんの商品と一緒に便利に買いものが出来るので、当然そっちで買う事になります。買う側は安い方が助かりますし、いろんな商品を見比べながら買うほうが、買い物の醍醐味がありますから。
 
東京にも、おそらく昔はたくさんの「まちの小さな模型やさん」的なところがあったと思います。でも今そういったお店を探してもなかなか見つかりません。
 
幸いにも、今住んでいる杉並区(記事掲載時。現在は異。)のとある街にはそういった小さな模型やさんがありました。おじいさんとおばあさんがやっている専門店です。たしかにヨドバシといったような大きなお店よりも値段は高い(値引率が低い)のですが、なんとなく雰囲気が懐かしいのと、売り上げが減ってお店が無くなってしまったら寂しいので(1人が少しくらい買ったところで変わらないけど)ちょくちょくこのお店で取り寄せてもらったりして購入していました。
 
今日、たまたまこの模型やさんの向かいの薬屋さんに風邪の薬を買いに行き、ついでにちょっと寄ってみるとなんと「閉店セール」の文字が。
え?え??と混乱するのも束の間、50%オフの表示に、珍しく大勢の客でごった返している店内…事実を確認し、かなり寂しい気持になりました。
 
仕方のないこととはいえ、ここで小さな頃から父親に連れられてプラモデルを買いに来ていた人たちは、その想い出も一緒に無くなってしまうような気がするのかな、と、 先日久しぶりに実家に帰ったときに、小さな頃に毎日毎日いつも遊んでいた近所の公園広場が無くなっていた時のような寂しさを感じずにはいられなかったのでした。
 
これからの子供たちは、小さな頃の、街の小さなお店の想い出を持たない大人になっていくんですね。

「昔、ガンダム欲しくて、○○に並んだよなぁー」
「そうそう、紙の切れ端に[ガンダム優先券]って書いてあるやつ持ってたよー」
「おっちゃんが適当に書いてたやつな」
 
 …  おっちゃん、おばちゃん、お疲れさまでした。
 
  ~おしまい~


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1 Response

  1. もったいない事だよなぁ…幾ら古くなったからって…うちの”第二の故郷”の秋葉原も昔の様な”中古部品屋”がどんどん減って行く…将に”口先だけのエコロジー”の世界でしかないですね。3R(リサイクル・リユース・リデュース)を突き詰めて行くと、中古部品店はこれから生き延びて行かなければいけない存在なのに…。その殆どの原因が”後継者がいない”事なんですよねぇ。誰かが継いで行かなければ…夢も、未来も、そして…資源も…。

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