レザークラフト「ロングウォレット」を作ってみる #05

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最近写真が多すぎてちょっと重くなってしまっているのですが、少なくして回数分けるよりも潔いと思いこのまま行きます。光ファイバーがんばれ。LTEがんばれ。
 
 
さて前回の最後にやっとセッティング出来た針と糸。さっそく、縫っていきましょう。
 
まずは、縫う革パーツを手元に用意するのですが、この際に、「必ず」オモテに来る側を向かって右に向けます。絶対です。
 
 
レザークラフト 縫い方
そして、向こう側から手前に縫い進めて行きます。
 
なので、一番奥の穴に針を通します。そして、ちょうど真ん中になるまで糸を引っ張ります。
 
 

レザークラフト 縫い方 床面
写真は目線通りです。まず向かって左(つまり裏側)にある針を、一番奥からひとつ手前に通します。まだ全部引っ張らないでください。右から糸を通すまで、片方だけ先に引っ張ってはいけません。
 
 
sew003
こんな風に右から出ています。写真は目線の通りです。蝋引きが甘い…笑。
 
 
下の図を見てください。1と2が終わったところです。

レザークラフト 縫い方の図

レザークラフト 縫い方の図


 
 
sew004
上の図の3です。最初から右側(つまりオモテ)に出ていた針を、一つ手前の穴に左へ差し通します。このとき、「必ず」先に通した糸の向こう側(縫い始め側)を通し(同じひとつの穴の中での向こう側)、さらに、写真のように、上を通って針を抜いていきます。
 
針を抜いたら、両手で左右の糸をぐっと引っ張り、締めます。このとき、あまり力を入れ過ぎると革にシワが寄るので、指が痛くならない程度に。
 
これで、ひと目、縫えました。あとは、始めに戻る、です。
 
キレイに縫う最大のコツですが、この繰り返しを、全く同じような指さばきで、全く同じ力の入れ方で、全く同じように糸を通すことで、同じ縫い目が並んで続いていきます。ひと目ごとに向きを少し変えたりしてはいけません。糸の上を通さないといけない所を、下を通したりすると、縫い目がガッタガタになります。もってのほかです。
 
 
 
こうして最後の目まで進んだら、右側(つまりオモテ側)に出た針を、ひとつ奥に逆戻りさせます。
 
 
sew006
そして、裏側の見えないところで、一回結びます。さらに、完全に引っ張って締める前に、木工用ボンドをちょんと付けてから締めます。
写真の結び目の下に見える白いのがボンドです。縫い針にチョンとつければカンタンです。(針についたボンドはすぐに拭きとる)
 
 
レザークラフト 縫い方 最後

レザークラフト 縫い方 止め方(ウラが見えないとき)


図にするとこう!(適当ですみません、仕事だったらもっとキッチリしたのを書きます)
 
sew007
最後に結び目の近くでハサミで糸をカットします。そして結び目を千枚通しの柄の部分などでゴンゴンと叩き、ぺちゃんこにします。糸の先までボンドがしみてくっついてるとなおOK。
 
ちなみに、革のウラもオモテも見えてしまうような箇所の場合、当然上記の止め方では出来ません。別の方法があるのですが、今回はそういったケースがないので
省略します。
 
…という感じで作り方PDFのページ02の最初が出来ましたので、まったく同様に、04-02を縫いつけます。
sew005

sew008
04-02のが出来たところ。
 
 
sew009
ページ02最後の04-03は、位置を合わせて木工用ボンドで付けてしまいます。
 
 
sew010
付けました。

sew011

sew012

sew013
なぜここだけ片側を縫うのかというと、左のほうは凹んだ形状になっていて、外周を縫うラインが内側に入ってくるのです。なのでカードを入れたときちょうどの位置で止まるのですが、こちらはココを縫わないと、カードが奥に入り過ぎてしまうからです。
 
というわけで結局黒い糸で縫いました。右のほうに刻印を押してありますが、こういう楽しみ方もあります。
データを送れば鉄で刻印を作ってくれるサービスがありますので、そこでマークなどを作れば、ハンマーで叩くだけでこういったことが可能です。
 
 
sew014
最後にこのカード入れを左右に分けるために目打ちします。この部分は2mmの菱目打ちで行いました。
作り方PDFのページ02の下を参照してください。革が複数枚、ズレて重なる部分は、革の端が切れてしまうと弱くなるため、うまくまたぐように縫わないといけません。
 
それには目打ちが2mmである必要があります。(2mmだと、ちょうどぴったりの間隔です)
 
  
sew015
上記でやったのと同様に縫います。
 
 
sew016
次に外周の目打ちをしようと思い、前に制作した一番外側の革(ページ01の革)と重ねてみます。
 
 
分厚いので、一旦、ページ01の革だけでオモテ側から目打ちをします。ホントは3mmの目打ちで大胆に行きたかったのですが、革の重なりのところで縫い目のリズムが変わるのが嫌だったので、すべて2mmで行なうことにしました。
sew017
まず、4本菱目打ちを手だけで刺して、跡をつけていきます。横にズレていくときに、前の穴ひとつを重ねる感じで、同間隔で穴が揃うようにします。
 
 
sew018
曲線は難しいですが、1本菱目打ちを併用して跡を付けていきます。
 
 
sew019
どんどん進めていきます。手で押すだけなので、ハンマーの音がガンガン鳴り響くこともないので夜中でも近所迷惑になりません。
 
 
sew020
さて、作り方PDFと順番が前後してしまいますが、ページ08のコンチョ用の穴あけをやってしまいます。作例ではやっちゃいましたが、ハッキリいって今やらなくてもいいです。いつやるの、今じゃないでしょ!という感じで、作例は急ぎすぎました。後でやるときにチェックしてください。
 
 
sew021
というわけで、ポンチを使ってハンマーで(ここはハンマーが必要!)穴を開けます。こちらの写真は、ホックの受け側がはまるところ。
 
穴あけは、場所がホンットに重要!!です。
間違えると終わりといっても過言ではないので、よくよく合わせてみてから位置決定しなくてはいけません。
 
コンチョの穴は、必然的に位置が決まってきますが(コンチョが問題なく革の中央らへんにくる位置)、問題はホックの受け側の金具のほうです。
 
フラップ(留めバンド)を回してきたときに、遠すぎるとハマりません。届かない… ということになると最悪の事態です。特に、カードを許容量まで満載すると、財布が膨らみますので、そのぶん届きにくくなる ということを心の片隅にでも小さくメモしておいてください。
 
しかし!かといって、近すぎるとこれはこれで不細工なので、何度も革を回してシミュレーションしてから位置を決定してください。(一応、革はある程度伸びたりしますから…)
 
 
次にホックの金具の説明です。
レザークラフト ジャンパーホック
ジャンパーホックという、丈夫なホックを使いますが、このホックは購入すると、4つの種類の金具が入っています。今回は、コンチョのウラに被さる金具を仕込む(ネジ止め)ので、写真一番右の金具は使いません。
 
 
hock02
金具を打ち込むのに使う道具です。「ジャンパーホック打ち」です(そのままや!)。
 
 
レザークラフト ジャンパーホック取付け解説図
革の下から、図の青い金具(2つ上の写真で一番左のもの)を差し込み、上部な台の上に置きます。ホック打ち用の金属の小さな台が売っているので、それがとても便利です。
 

ジャンパーホック打ち台

ジャンパーホック打ち台

こんなやつです。表面の凹は、写真一番右のボタンパーツを留めるときに使いますが、今は使わないので、裏返しにして平べったい面を使います。
 
 
次に革の上から、図の赤い金具(2つ上の写真で左から2番め)を乗せ、ホック打ちをハンマーで上からトントンとやると、図のように固定されます。
 
革が厚くて、青い金具の足の長さが足りない場合、足の長いジャンパーホックが売っているのでそちらを使ってください。
 
 
レザークラフト ジャンパーホック取付け
付きました。
 
 
レザークラフト ポンチで穴あけ
ついでにまたまた順番抜かしですが、ドロップハンドルの穴もあけちゃいます。ポンチをハンマーでトントン。
 
この、使用したドロップハンドルは大きめの穴を開けなくてはいけませんでした。ポンチがたくさん必要になりますが、先のパーツを変えるとさまざまなサイズの穴を開けられるポンチが売っています。便利です。
 
 
sew024
ウラからみてこうなっていたら、ポンチを捻りながら抜きます。
 
 
レザークラフト 穴を開ける
あきました。
 
 
レザークラフト ドロップハンドルを付ける
ドロップハンドル、ネジの長さがギリギリでした。というかなかなかはまらなかったのですがネジの部分の革を押して薄くしてなんとかはまりました。
※こういう、押したりするときは銀面にキズが付かないように要注意。
 
 
コンチョは最後につけるために、一旦つくかどうか試してから外します。ドロップハンドルはそのままで最後まで作業しました。
 
 
さきほど目打ちを使って、一番外側の大きな革に穴の跡をつけていましたが、一周全体に問題なく出来ましたら、次は1本菱目打ちを手に持ち、厚いマットの上で一箇所ずつ、ぐいっと刺していきます。1本菱目打ちは、力が全部1箇所に伝わるので、手で押すだけでも穴を開ける事ができます。
 
うるさくしても大丈夫な場合は、4本菱目打ちをハンマーで売って、穴を貫通させていってください。これら、最初のときにやったやり方と同じですね。
 
sew027
1周、菱目打ちが完了しました。
 
 
と、今回はここで終了です。次回をお楽しみに!!
 

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10件のフィードバック

  1. Kiy より:

    この縫いつけるところ・穴をあけるところというのは、実際にやるときには細心の注意が必要ですね。
    プラモデルみたいに、間違えちゃったからパテで埋めて・・・とはいきませんし。

    大雑把な性格の私には最大の難関になりそうだ^^;

  2. kenji@管理者 より:

    Kiyさん 縫うときはともかく、穴あけのときはやり直しが利かないので要注意ですね。まぁ、革の切り出しからやり直せばいいのですが。

  3. オレンジ より:

    やっぱり図解が入ると わかりやすさ が一気に増しますね。
    もし図解が無くて、写真も細かく撮っていなければ 全く分からん と言うことに成りかねないほどにややこしそうです。

  4. kenji@管理者 より:

    オレンジさん そうですね、だからこそ何枚もアップの写真を入れ、図をおこし、…と手間をかけてるわけなんですー。

  5. 匿名 より:

    あんたは職人か?
    でなけりゃスゴイ

  6. kenji@管理者 より:

    匿名さん ありがとうございます。職人ではありませんが好きでやっています。

  7. 匿名 より:

    縫い方の説明で”先に通した糸の向こう側(縫い始め側)を通し” というのがよくわかりません。一つの穴の奥の方か手前の方かということですかね?よければ教えてください

  8. kenji@管理者 より:

    匿名さん そう、その通りです。同じひとつの穴の、奥のほうという意味です。

  9. Arthur より:

    Unless i missed it the size and thickness and brand of the thread (English) being used would be helpful?

    Regards

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