ランボルギーニ・ミウラ#15室内の塗装
みなさんおはようございます。
前回は塗装と静電気の関係について書きました。そして今回からまずは室内などの塗装をやっていきます。
クルマの室内は基本、革や合成皮革の処理がされていたり、黒い樹脂(プラスチック)の部分があったりしまして、それほど色んな色がきらびやかに使われているわけではなく、どちらかと言えば地味に落ち着いた雰囲気にまとめてあることが多いですね。
黒っぽい色やグレー系の色が多く、たまに茶色や明るいタン、高級車ではワインレッドなどの内装もありますが、このミウラは黒&グレー系のスパルタンな印象の室内に仕上げていきます。
黒&グレー系の内装の場合、同じ色でまんべんなく塗ってしまうと、当然奥行きなどが出ないというかのっぺりしてしまいますので、場所によってツヤを少し変えたり、例えば色に白を少し混ぜたりといったように変化を持たせます。
スポンサーリンク
- ハンドルの革は少し白を足してグレーを明るくし、ツヤを少しだけ加えていつも握る部分ならではのしっとりした質感にしたり。
- 固いものの場合は少しツヤを足し、柔らかいふわっとした質感のものはツヤを消し気味にしたり。
そんなふうに、同じような色でも工夫しながら塗っていきます。また、ツヤの加減については、筆塗りで重ねるとまたツヤが変わってきますので、塗る回数を変えて質感を変化させたりします。
それと大事なことでいつも書いていますが、ツヤの具合は塗装前のプラスチック表面の状態によりかなり変化します。つまり場所によって表面の状態を変えてやると、それだけで同じ色でも変化が出ます。
具体的には、#800の耐水ペーパーでヤスリがけをしてある部分と#1500で磨いてある部分ではことなる質感に仕上がりますので、効果的に使い分け、「どのような表面に」「どの塗装をやったら」「どんなふうになったか」ということをよく観察して覚えておくと、次の塗装の際に役立ちます。
シートです。シートは革のつもりです。ツヤは様子見しながら。シワは少し前にやりましたが、エポキシパテで追加してあります。
ダッシュボードのところは黒に白を足してグレーに。ここは外から見える部分ですが、真っ黒にするよりも少しだけ明るいほうがリアルに見えます。
メーターにデカールを貼り、いつものように、液晶保護用のフィルムを使い、メーターガラスにします。
どんどんメーターのデカールを貼り(たくさんある……そこがカッコイイ!)、ハンドルをセットします。センターのホーンボタンに “ ファインディング・ニモ ファイティング・ブル ” デカールを貼ります。
ホーンボタンはUVレジンを使いクリアなあの感じに。UVライトで一気に固めます。
インパネ周りが出来ました。センターの下部にある5個のランプですが、説明書通りに塗りましたがカラフル過ぎておかしい(点灯してないときはこんな色じゃない)ので、この上からエナメルブラックを薄めて被せましたらよりリアルになりました。あとで出てくる写真参照。
小さなデカールのニス部分をカットするとき、丸いデカールは精密彫刻刀の丸刀を使ってカットするとラクです。
前の制作で作ったYZRのデカールはニス切り不要の凄いデカールだったのですが、同じハセガワでもミウラのデカールは普通のデカールでした。。。ニスが余分にあるのでカットする必要があります。
シフトノブを塗装し、エンブレムのデカールを貼り、ホーンボタンと同様にUVレジンでコート。(説明書ではシフトパターンのデカールを貼るという指定でしたが、エンブレムのほうがカッチョイイのでこちらにしました。余分がついていましたので。)
シフトノブを付け、グリップやサイドブレーキ等を接着。シフトゲートはメタルインレットが付属しているのでそれを使います。
シートを付けてみました。もう少しツヤを出したほうが良かったかも……。
ドアにはメッキのモールが施されていますので、マスキングテープを貼って位置を取ります。
ミラーフィニッシュを使ってモールを表現しました。
実は反対側ではキッチン用のアルミテープを使ってやってみました。写真では違いが分からないので載せませんが、ミラーフィニッシュはメッキの輝きが凄すぎて、鏡のようになるんです。
キッチン用のアルミテープは、厚みがありますが、輝きが鈍く(アルミなので)、ミウラのような古いクルマにはキッチン用アルミテープのほうがマッチする気がします。
あとで自分の参考になるので両方違う処理ですがそのままにすることにしました。(^_^)
ドアが出来たところで、片方だけ付けて撮影です。ドアには、ツヤ消し黒で塗装する小さな穴があるのですが、これはパワーウインドウが壊れたときに、クランク見たいな棒を突っ込んでグルグル手動で回すための穴です。(エマージェンシーハンドルの穴)
フロアマットを作るとより良いかもしれませんね。スパルタンでカッコイイです。
記事を読んでいただいて面白いと思ったら、下のバナー2つ(ガンダムとアルピーヌ)をたまに押してくださいm(_ _)m
とりあえず今回はここまでです、次回をお楽しみに~!!
↑ 1クリック!応援していただければ嬉しいです! |
楽しみに拝読させていただいております。
お尋ねしたいのですが、メーターのグラス部はどのようにして円状に切り出しておられるのでしょうか?簡単そうで難しい作業だと思うのですが・・。
教えて頂ければ幸いです。
awaseさん はじめまして。ポンチ(穴あけ用のポンチ)で径が合うものがあればそれがラクですが、微妙に合わなければナイフやヤスリで地道に合わせていきます。
コメントありがとうございました!
awaseさん、はじめまして。
自分もこのメーターのグラス部分を液晶保護用シートでやってみようと思ったのですが、なかなか綺麗な円に切り抜くことが出来ませんでした。ハセガワのトライツールを用いて、デザインナイフで円形に切り抜こうとしたのですが、けっこうシートが固くて綺麗に切れず。。。ポンチを使う方法、参考にさせていただきます。
すみません。。。
awase→kenjiさんの間違いです(汗
120secさん ポンチだとカンタンに切れますが、サイズの合うものがどうしてもない場合、六角形→12角形というように角を落としていき、円に近付けてから最後にヤスリで整える、という方法もあります。
いつも大変参考にさせていただいております。自分もミウラ製作中なのですが、保護フィルムを円形に切り抜いたとして、デカールの上に貼りつける方法はどのようにされておりますでしょうか?(液晶保護フィルムの粘着性で貼り付けている感じでしょうか?それとも何か接着剤を使用されているのでしょうか?
RFさん おそらく時期的にYouTubeに質問された方だと思います。そちらでお返事しましたのでご確認ください。