NSR500 (1985) F.Spencer#22 自作デカール
みなさんこんばんは。
先日ウチのクルマが車検を迎えるということで、あらかじめ代車を予約してからディーラーへ持っていったんですよ。
そしたら、代車がですね……、なんというか…… 言いにくいのですが、とてもなんというか…、
つまりボロい感じでして。
クルマの大きさも一回り小さい感じで。
ドアがベコベコで。閉める時「バインッ!!」って。
内装もですね。これはあとからまた書きますがなんというか汚くて。
そしてタバコ臭くてですね。
ナビは起動しない。
四方に無数のキズ。
フロントのバンパーに、ぶつけた大きなキズ。
ヘッドライトは曇りすぎて真っ黄色。フォグランプかと思った。
久しぶりに松田優作ばりに「なんじゃこりゃ~!!!」と叫んだとか、叫んでないとか?
まぁでも実はなにひとつ文句言わず、乗って帰ったんですよ。
でも後から考えるとですね、これ前にも書いたような記憶もあるのですが。
ディーラーにとってですね、「新しく売ろうとしているクルマに試乗してもらうこと」って、凄く大事なんですよ。
試乗のキャンペーンとかプレゼントを用意して募集するんですよ。お金かけてDMを打って。
商品の良さって、体験(体感)してみないと分からないことが多いし、写真見ただけ、スペック読んだだけ、では分からないことだらけで。
だから、試してもらって、自社の商品の良いところをキチンと知ってもらって、それで感動してもらえれば、売れたり、口コミで評判が立ったり、拡散されたりするわけです。
でもなかなかクルマの試乗をしに行くハードルは高くて。
ハードルが高いぶん、本気度が高い人しか集まらないという良いところはあるのですが、そこから一回り広げたターゲットに乗ってもらうにはどうしたらいいか、なんていうことをあれこれとお金をかけて考えている。
そこで、です。
車検の際の代車って、ユーザーに確実に「試乗」してもらえるんですよね。しかも、かなり購買される可能性の高い、「濃いターゲット」なのですよ。
そこにボロいクルマをぶつけてくるとか、マーケティングどうなってんだろう?と疑わざるを得ない。
そして、さきほどちょろっと書きましたが、今回、代車返却のときに、小さな(3mmぐらいの)虫が大発生しているのを見つけまして…。
てっきりダニかと思って大騒ぎし、道中運転しながらティッシュで虫をつぶしながらという大惨事になりさすがにこれはクレームを入れました…とほほ。
(※虫はダニではありませんでした)
仕上がった自分のクルマに乗ってどれほど安心したか。
あーやっぱり自分のクルマが一番ね♪ みたいな感じですよ。
…ということで、こんなことしてたら新しいクルマなんて売れないという話でした。
さてさて。
NSR500の続きでございます。
前回はメーターパネル周りを作っておりましたが、とうとう今回からカウルをやっていきます。
まずは使用するデカールの質を掴むため、カンタンな所からやり始めます。
フロントフェンダーのロスマンズから始めました。(スタジオ27社製のデカールです)
スポンサーリンク
RIDING SPORTS1985年12月号裏表紙より引用
1985年のロスマンズの紺色は上写真のようにとてもキレイで、ツヤの感じ、反射の感じが独特で大好きなので、どのように表現しようか凄く迷いました。
写真によっては紫っぽく見えるときもあり、そうでないときもあり、、、。
- スージーブルー(GX5)
- ウイノーブラック(GX2)
- シルバー(8)
- 色ノ源シアン(CR1)
- 色ノ源マゼンタ(CR2)
です。
配合の割合は、詳しくは書かないですが、イメージは、
こんな感じです。
様子を見ながら、少量で調合していきます。割合はメモして覚えながらやります。
納得がいったら、量を多めにして調合します。ロスマンズ・ブルーはそれほどたくさん必要ないですが、足りないということがないように、想像よりも少し多めに作っておきます。
とりあえずタンク&シートカウルのみを先に仕上げる為、白を塗装したあとマスキングして、調合したブルーを塗装します。
ブルーが塗れたらマスキングをはがします。
さて、今回の1985年型NSR500、世の中に(多分)キットもデカールもありません。(NS500はある。9分の1だけど。)
ですから、キットは86年型のNSRをベースに改修し、デカールはスタジオ27の86年型ロスマンズNSRのデカールを流用します。
85と86、カウルに関してはそこそこ近いので、デカールについてはだいたい流用が可能なのですが、オイルの会社が変更されています。
85年は「カストロール」。86年は「シェル」なんですね。
ですので、86年型のデカールにはシェルは入っているのですが、当然ライバル会社のカストロールのデカールは入っていないのです。
入っていないということは、どこかからか流用するか、自分で作るしかありません。
ということでせっかく友人のH君にもらったMDプリンタがあるので自作します。
Adobe illustratorでデータを作図。カストロール以外にも、足りないデカールがありましたのでついでに作図。
データ的には、白版と、カラー版の2種類を用意して行います。
↓ 下はMDプリンタのダイアログボックスです。
(※MDはインテル製プロセッサ搭載Macintoshでは動作しません。windowsもXP以前でしか動きません。)
赤で囲んだ「基本設定タブ」を選び、ドキュメント設定は「グレースケール」、用紙を「厚紙」、特色印刷にチェックを入れて、横の「特色設定」をクリックします。
するとこの画面。印刷方法を「単色」にして、「紙用特色ホワイト」を選び、まずは白ベースのみを印刷します。
(そのあとに、重ねてカラーを印刷するのです。)
最初のダイアログボックスで、今度は「用紙タブ」を選びます。
用紙サイズをあわせ(今回ははがきサイズのデカール台紙を使用)、赤丸の部分「ページ合成」に必ずチェックを入れます。これがないと、同じ位置に二度印刷出来ません。
まず最初に白版のデータで上記の設定で印刷。
次にカラー用のデータを、ドキュメント設定をカラーに直してから通常の印刷します。(インクリボンも差し替える。)位置がピッタリあえば成功。
ところが……。
白1回、カラー1回では、まず白が薄い。カストロールの大きめの白ロゴが薄いです。
そしてなにより……。
データ上はY100にしてあるので大丈夫だと思ったのですが、カラーマッチングの関係で網掛けになってしまい、よく見ると汚いです。
そこで、上記の特色ホワイト印刷の要領で、黄色単色のみのデータを作り、黄色のみの印刷を重ねる方式に変更しました。
そしてカストロールの白が薄くならないように、白は同じデータを2回重ねました。
つまり、白、白、黄色、カラーと、4回印刷を重ねます。
さて、カストロールのロゴで注意が必要なのですが、
四角い緑色のカストロールマークの中の、赤いcastrolの字形と、大きな白いロゴのcastrolの字形が違うんです。
HONDA NS500&NSR500 Archive 1982-1986 より引用
このように、斜度が違うし形状も違います。
先に四角い緑のロゴマークを作図して、そのまま文字の部分のみをコピペして作るとミスります(TдT)
さてこの機械。美容師モデラーさんに教えてもらった、ヘアアイロンです。ヨドバシcomでポイント考慮すると実質1,200円ちょっと。
何に使うかというと、デカールを貼るときに、なじませるためにお湯を使うのですが、今までは濡らした綿棒をライターで炙ったりしていたのです。
(お湯用意しても冷めちゃうので)
でも何度もライターをカチカチするの大変だったんです。
そこでヘアアイロンを使って、濡らしたティッシュや綿棒をじゅーっと挟むと、すぐにホカホカの温ティッシュの出来上がり。
だいぶ楽になりました。
HONDA羽デカールは2種類付いていました。この砂ゴールドっぽいものと、シルバーとイエローの2重貼りするものと。
最初この砂ゴールドっぽいほうを貼ったのですが、印象が違ったのではがしてやり直し。
こちらに変更。まずはシルバー地のデカールを貼って、このあとにイエローの羽を貼ります。
さて、記事を読んでいただいて面白いと思ったときだけでいいので、下のバナー2つ(ガンダムとアルピーヌ)をたまに押して応援してくださいm(_ _)m
とりあえず今回はここまでです、次回をお楽しみに~!!
↑ 1クリック!応援していただければ嬉しいです! |
色んなメーカーからNSRのキットが出てますけけど
85年型って何処も出してないみたいですが特別な事情があるんですかね?
名無しさん 何でしょうね?事情は知りませんが、ここまで出ないと権利的に何かあるのかもしれませんね (~。~;)