タミヤ1/6 ハーレーダビッドソンFat Boy Lo#09メッキ塗装
みなさん、おはようございます。
マフラーのパーツですが、美しくメッキされているものの、ゲートの箇所をキレイにする際にメッキがはがれてしまう部分がありまして、仕方なく塗装します。(カバーがあって隠れるのでほぼ見えなくなるということに、あとで気が付きました(^_^;))
また、後ろのほうで出てきますが、だいじなだいじなヘッドライト。このヘッドライトのリムのメッキですが、ちゃんとジャンプゲートにしてあるものの、微妙に端っこのほうがどうしても荒れてしまい、他の部分なら別に構わないのですが、ヘッドライトは顔なので、こちらも仕方なくメッキをはがして、ちゃんと面をキレイにし、塗装します。
まずはマフラーから。
取り急ぎ水に少しだけキッチンハイターを入れて、パーツをつけておきます。
すぐに一部のパーツを除いてメッキがなくなりました。
これらのパーツは少しサラッとしたメッキでしたので、ハイターですぐにキレイになります。下塗りの塗装も全然気になりませんので、ざっとペーパーがけをしてこのまま塗装に入ります。
このリング状パーツのメッキは、こってりしたメッキで、こちらは薄めたハイターではなかなか取れません。少し濃いハイターにして、気長に2~3日浸けておきました。
するとメッキは溶けず、ペロンとはがれるように取れていきます。うすめ液のほうが速いとは思いますが、ここしばらく作業できなかったのでちょうど良かったです。
さてメッキ塗装はアルクラッドII、クロム(Chrome)を使用します。
この塗料は、普通に塗ってもキレイにメッキ塗装出来ません。やり方があります。
まずは、メッキ塗装したいパーツをツヤありの黒でピカピカに仕上げておきます。
この状態が、そのままメッキの輝きになると考えてよいです。
(というか、この状態「以上」にはなりません。)
ここで鏡面の黒にしておくとアルクラッド塗装をしたあとに指で触っても落ちづらくなります。
逆にこの段階が鏡面に仕上がっていないと、アルクラッドを塗装後、指で触るとだんだんと色落ちしやすくなります。
参考までにアルクラッドII クロム(Chrome)の裏書きです。
この裏書きは、同じアルクラッドでも色(シリーズ)によって異なります。
最初に、「使う前によく振れ、薄めるな」と書いています。
しばらく置いておいたアルクラッドはかなり沈殿していて多少振った程度では底にこびりついた粒子が混ざりません。よく見ながら沈殿を取るように揺すります。
次に、「下地にツヤありの黒を塗れ、エナメルのな。」 と書いてあります。エナメルのところにアンダーラインが引いてあるので、なぜエナメルを強調しているんだろうと思いましたが、外国事情に詳しい某モデラーに聞いたところ、外国ではラッカー塗料というのはもう売っていなくて、基本が水性です。だから普通に黒を塗れと書いてしまうと、水性で下地を塗ってしまう恐れがあるので、わざわざエナメルで と書いてあるんじゃないかということです。
凄い納得しました。
なので、ラッカー塗装が出来る日本では、ラッカーで構いません。
次に、「エアブラシで2回、薄く塗り重ねろ。その時のエア圧は、12から15psiだ。1万1千回転までキッチリ回せ」とあります。
12から15psiというのは、kg/cm2に直すと、0.84から1.05kg/cm2です。
だいたい上のメーターぐらいに合わせます。
つまり要約すると、弱めに、軽く、2回コートせよ という感じです。
こんな感じに仕上がります。エアブラシを離し過ぎると、細かい粉のようなものが表面に付着しますが、乾いてからメガネ拭きで拭き取ればキレイになります。
少しでも表面にキズがついていると、このようにそのまま残ります(光が反射しているところの近くの点のキズ)。
(これは内側の見えない位置に持ってきますので問題なし。…というかカバーで隠れてこのパーツはほとんど見えない(-.-;))
アルクラッドによるメッキ塗装出来ました。駆け足で説明しましたので、アルクラッドというよりはハシルラッドですが! ええ。はい。……。すみません。
さて、メッキ塗装はこのアルクラッドに限らず、上からコートが出来ません。
出来ないというか、出来るのですが、メッキ塗装特有の輝きがかなりくすんでしまうため、そのままにする他ない、という感じでしょうか。
自分もこれまでそうだったのですが、先日ファレホ取扱店である「みんなのプラモ屋」ボークスのオフィシャルページを閲覧していると、ファレホから新しい水性クリアコート剤「ポリウレタンバーニッシュ」が誕生!!とあるではないですか。
そして、その商品説明のポイントに、
⑤クローム系塗料へのオーバーコートに!
メタリック粒子が溶けて流れ出さず、既存のクリアコートでは果たせなかった強い塗膜保護と美しい仕上がりを実現!
マジですか!これはまさにテストするのにちょうどいい(いや小川徹宗さんゴメン)、と用意しました。
ファレホは水性ですが、完全に固まると何気に塗膜が丈夫なので期待度大です。(先日のスペンサーの制作や今制作しているカッパのガジロウちゃんでもファレホを部分的に使用しています。)
これが「ファレホ・ポリウレタングロスバーニッシュ」です。この「グロス」の他に、ツヤ消しの「マット」、半ツヤの「サテン」があります。
“ポリウレタン” という所に惹かれてしまいました。
ボトルの注意書きを読むと、「エアブラシ(0.4mm)でそのまま塗っていいよ」と書いてあるのですが、すごい洗濯のりみたいにドロンとしているんですが…。
とりあえず色々試してみました。
写真の下側が、アルクラッドIIクロムで塗装した状態。(クリックで拡大)
上側が、その上から、ファレホ・ポリウレタングロスバーニッシュを「ファレホ・エアブラシシンナー(71061)」で希釈したものを吹いたものです。
……比較すると、やや輝きがくすんでしまったのが分かると思います。(;_;)
しかし、なんというか、凄くマシです。これで塗膜が強くなるのなら、題材によりますがアリだと思いました。
次に、ボトルに書いてあるとおり、原液で塗ってみようと思い、やってみました。やめとけば良かったです。
だいぶ粘度が高いため、エア圧を少し上げて強めに吹いたのですが、その圧によりアルクラッドのメッキ塗装面がダメージを受けます。さらにブツブツになりがちで、輝きもかなりくすんでしまいました。これはナシです。バッテン。
最後に、ファレホ・ポリウレタングロスバーニッシュを水で希釈しました。(エアブラシシンナーを直接アルクラッドに付けてみると、はがれてしまうため、水のほうがいいのかな、と。)
エアブラシの圧を戻す(弱くする)のを忘れたため、思ってたよりもくすんでしまいました。弱めの圧で吹けば、そこそこいけそうです。
というわけで、個人的な結論としては「塗膜保護の必要性がある場合は、水かエアブラシシンナーで適度に希釈し、圧を弱めにして吹けば使える。」
でした。今後の塗装面の状態を経過観察していきます。
※追記:水で希釈する場合、水の量が多いと弾いてしまうことがあるので、エアブラシシンナーを上手に使うのがポイントかもしれません。
そして、さっそくマフラーのパーツを組みました。テストした箇所は塗り直しませんが……。
このように、カバーが付きますのでほぼ見えなくなってしまうのです。
このカバーは、最初からメッキされているのを活かします。ゲートが上手い位置にあるため、丁寧にゲート処理をすれば表面にダメージ無しで行けます。
エキパイのところにも黒いカバーを取り付けます。
さてさて次はヘッドライトのリムのところ。
このパーツは元々のメッキがこってりメッキで、ハイターではなかなか落ちません。うすめ液につけて落としました。
その後細かい目の耐水ペーパーでゲート周辺をキレイに、全体にもペーパーをかけておきます。
ツヤありの黒を塗装します。鏡面に仕上げることが重要です。黒だけで鏡面にならなければ、クリアーでコートし研ぎ出ししても可。
映り込みはこれぐらいで、鏡というほどではないですが、通常の距離で見るととてもキレイです。
この部分は輝きがとても重要なので、今回の前半でさんざん説明したにも関わらず、グロスバーニッシュでのコートはしません ^^;
ライトのシェルのパーツと組み合わせて、ガラスをはめます。ガラスのクリアーパーツはとてもキレイでキズひとつありませんでした。
ガラスの中央に、デカールを貼らなくてはいけません。
【この記事の使用キット】
ハーレーダビットソン Fat Boy Lo プラモデル(Amazon)
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なんというか、見えなくなる部分まできちんと作られているこのキット。
私がよくやる「見えなくなるところはテキトーでいいや」作戦を許してくれないのですね。
すごい。すごいけど大変だ!
kiyさん そうなんですよ~、笑ってしまうくらいに見えなくなってしまうパーツがたくさんあります。
今回のマフラーは、カバーの上下に少し見えるのですが、9割がた隠れてしまうパーツとかあります。
でも後半はネジで留めるパーツが多く、ゲートも隠れるため、ラクに楽しんで組めるキットだと思います。
とある豆腐屋のガンコ親父の名ゼリフが見えた気が(笑
Lukaさん ん? なんか見えましたか??笑