シートの制作 1/6 AHM CB750F (1982) F.Spencer#52
みなさんこんにちは(^-^*)/
夏休みですがのんびり過ごせていますか?
思えば小学校の頃は1か月以上の長い休みで、めちゃくちゃ遊んで楽しかったですよね。
大学では2か月以上休みがありましたが、なにをやったのかイマイチ覚えていない。
バイトを頑張っていたのだろうけど…。
もうちょっと真剣に時間を使えば良かったかなと思うこともありますが、まあ何をどうやっても無駄なことってあまり無いですから、それで良かったのでしょう。
……さてさて!CB750Fです。
カウル、タンクを作る前に、シートを作ってしまいます。
このマシンのシートはノーマルのシートとはカタチが異なり、アンコ抜き仕様となっています。
スペンサーのマシン以外の、デイトナに出場したチームの他メンバーのシートもアンコ抜き仕様ですが、資料を見る限りスペンサーのシートが最もキレイに仕上げられています。(もしかしたら博物館の実車はキレイなものに付け替えられたりしているのかもしれません)
こういう、歴史的なマシンが現在まで博物館などで残されている場合、細かいパーツは当時のものとは違うものに変えられていたりすることはよくあることなので(例えばタイヤとかはそういうことが多いそうです)、こだわりはほどほどにしておきます。
事実、ホンダ・コレクションホールにあるこのスペンサーのCB750Fは、1982年デイトナのレース中の写真と見比べて異なるところがあったりしますね。
スペンサー専用アンコ抜きシート
エポキシパテ(軽量タイプ)を中央部分に押し当てます。ベースのところだけ先に硬化させます。
ある程度出来たら、底の黒いパーツを取り外し、余計なところをナイフで削って整形します。この写真ではリアのふくらんだ部分がまだ足りていないです。
裏側は黒いパーツがパチっとハマります。(写真は外していますが)
細かいカタチは鉄ヤスリで削り出します。
気をつけるのは、後ろ側の下側はテンションがかからないので自然なカタチ。前よりの下側は、テンションがかかってスポンジが下に寄ってたわむので、そこだけ一応意識して置きます。
だいたいカタチが出来たところ。グレーは筆塗りのサフです。
座る部分のパターンを出すために、細く切ったマスキングテープを貼り、センターを測ります。
サイドに黒ペンで書いてあるのは、ディテールの入る部分です。
このパターンの紙は、採寸してからIllustratorで書いたパターンをプリントアウトしたものです。当ててみて大丈夫かどうか確認中。
シートのパターンは、市販車CB750Fでは種類があり、センターに走る線が1本のものと2本のものがあります。
確か、FAは1本でFB以降2本になったような記憶があるのですが裏が取れません。間違えてたらスミマセンね。
スペンサーのはセンターの線が1本のパターンです。
線の部分だけ切り出してシートに貼ります。
そして、その上から薄くスカルピーを塗りました。
マスキングテープを剥がす…とこのように。このあと焼いて固めます。
わかりにくいですが、線の部分に細いノミ(タガネ)を使って縞々に溝を付けました。
基本形はこれでOK。
ディテールを付けていきます。まずライン上にスジボリをしてから、細い丸プラ棒を沿わせて瞬間接着剤で固定していきます。
Racersの写真を見ると、シートに凄いツヤが出ていてつるつるしているように見えるのですが、実車を見てみるとそれほどツヤがなくて、印象がかなり異なります。
どうしようか考えましたが、自然な半ツヤでちょっと使い込んでいる感じにすることにします。
缶のサーフェーサーを40センチぐらい離して、ふわっ ふわっ と吹き付けます。
表面にシボ加工のようなディテールをつけるためです。(この画層はクリックで大きくなりますので、分かると思います。)
サーフェーサーではなく黒の塗装のときにそうすればいいのでは?と思う方もいるかも知れませんが、塗装前に表面のディテールを付けておいたほうがいいです。
塗装時に梨地を再現しようとすると、塗装の食付きに問題が出たり、ツヤのコントロールが思うように出来なくなるときがあります。
シートの表皮を巻き込んでホッチキスで留めているのを意識しています。
底のパーツを白く塗装してはめ込みました。
シートの完成です。
サイドカバーの加工
さてサイドカバーですが、前側の側面に、ペンで書いたところが切り欠かれています。左右非対称です。
そして後ろ側はこの内側に入り込んでいるところがカットされています。
ゼッケンに重なるところは切り欠いてありますので、同じように切り離します。
タンクとのつながりの指差ししている部分。
ここはテールが跳ね上がっている関係で、このように前側に多少のすき間が空きます。これも実車通りです。
テールライト
レース用のマシンなので、テールライトが点灯するわけではありませんが、カタチは市販車に寄せていかなくてはいけないので、一応テールライトの部品が付いています。
でもこのままでは大き過ぎ。
半分くらいの薄さになっているため、カットします。マスキングテープであたりを取る。
しかし改めて見ると本当に実物そっくりのパーツ!素晴らしすぎます。
スペンサーのマシンはUSからの改造なので、本当はテールランプにリフレクターはありませんが、この上からチャンピオンのデカールが貼られ隠されるのでこのままでいきます。
オレンジのダイモテープを定規にしています。マスキングテープとオレンジのダイモテープのあいだに少しだけすき間がありますが、そこをカットします。
タミヤのエッチングソーを使いました。
ベースをプラ板で作って、ライトを付けて見ます。バッチリです。
そうそう、テールカウルの上部にトランクリッドがありますが、スペンサーのマシンにはないため、埋めてしまいます。溝に細いプラ棒を押し込んで接着し、ペーパーで慣らして、最後にポリパテでヒケの処理をして終わりです。
↓タミヤのCBは再販がかかるようです。定価が旧定価の倍ぐらいになりそう…
【この記事の使用キット】
ホンダ CB750F プラモデル(Amazon)
というところで、記事を読んでいただいて面白いと思ったときだけでいいので、下のバナー2つ(ガンダムとアルピーヌ)をたまに押して応援してください ヘ(゚∀゚ヘ)
(ついでにいいね!も押してね。)
それでは次回をお楽しみに!!さようなら!
↑ 1クリック!応援していただければ嬉しいです! |
毎回楽しみに拝見させていただいています。
いよいよ外装の仕上げなんですね♪♪
このAMAのCBのリアカウルというのでしょうか、テールは、
実車には鍵の付いたトランクのモールドはありませんよね、
ということは、この実車のテールは、アメリカホンダモーター独自で作ったものなんでしょうかね♪
kenjiさんもし知っていたら教えてください☆
teeさん こんにちは。テールカウルはAHMのオリジナルなのではないかと思います。(その他のパーツがそうやって作られているため)
ゼロから作っているか、ノーマルのを埋めて作っているのかは分からないですね。
いつも更新を楽しみにしています。
テールカウルですが、実車のUS仕様にはトランクは付かないのでノーマルだと思われます。
鬼ィさん コメントありがとうございます。
US仕様にトランクがないとは思いもしませんでした。参考になりました。
カウルはノーマル仕様そのままというわけですね。
kenjiさん、鬼ィさん、コメント読ませていただきました。はぁーそうだったんですねぇ!
US仕様の実車を写真でしか見たことがなかったので、主な外装はメーターボックスの形状だけ違うのかと思いました。
それにしても、CBのテールカウルって跳ね上がるようなデザインでほんとにかっこいいですよね♪
最近のCB系の市販車のテールもかっこいいですね☆
teeさん こんにちは。まさかトランク自体がないとは。日本仕様のほうが便利ですね。
テールの上面って、よくある写真ではちょっと見にくいんですよね。
CBのテールカウルは跳ね上がるようなデザインでありながら、きっちりボリューム感もあるところが好きです。スペンサーのマシンはノーマルよりもさらに跳ね上がっているのでスポーティですね。