第五回「BANDAI 1/100 MSZ-006A1 ZETA plus」
7. 接着していこう
仮組みしたパーツをバラしながら、接着剤を塗って接着していきます。
昔はプラモデルには小さな金属製チューブのドロりんとしたものが付属していたものですが、最近はそんなものは入ってなくて、 別売のものを買わないといけません。でも、チューブ入りのものは、古いキットだと乾燥してしまって中身が入ってなかったり糸をひいたり散々な目に会ったりしましたので、むしろ別売の接着剤をユーザーが使うようになって正解ではないでしょうか。
最近はパーツの数も増えて付属は難しいのかもしれないですね。微妙に危ないし。
基本的なコトですが、接着剤を塗るとき、パーツの外側の大事な部分に接着剤を付けて溶かしてしまわないように、接合面の内側から外側に向かってハケを動かします(上写真)。
ただし、合わせ目を「接着剤のはみだしで埋める」という場合、あんまり意識しなくてもいいかもしれません。外側いっぱいまでたっぷり塗りましょう。
接着をすすめていきながら、あらゆる部分に成型の反りがあって、光が当たると非常に目立ちます。(上写真)矢印の指している白い部分が反り返ってます。あとでヤスリで平たく削ります。
その他、パーティングラインや合わせ目を消す際、一番目立つ表面の部分(a)だけでなく、そのサイドに回り込む(b)の部分を忘れないようにしましょう。
完成後、ポーズを取らせると結構目立つときがあります。
8. PSとABS
ここで、最近のプラモデルによく見られる素材の違うものの接着力をテストしてみます。
ランナーのAとかBとか書いてあるそばに、「PS」とか「ABS」などと書いてありますが、これはプラスチックの種類の名前です。パーフェクト・ソルジャーではありません。アンチロック・ブレーキ・システムでもありません。
ここでは詳しく述べませんが「PS」はスチロール樹脂、「ABS」は、アクリロニトリルブタジェンスチレンです。ABSは、スチロールに比べて対衝撃度、強度が非常に優れている為、モデルガンのプラモデルなどによく使用されています。
ゼータプラスでいえば、GパーツはABS、FパーツがPSなので、いらないランナーを少し切ってみて、プラモ用セメント(接着剤)で付けてみます。(上写真)
そして30分(待切れないので)たってから、折ってみます。
…いやー 予想に反してほとんど同じような感覚でした(爆)。
ちなみにABSは3種類の原料が組み合わさった素材なので、PSに似たような性質をもつABSと、より対衝撃性のあるABSなど、様々な種類があります。
同じ接着剤でくっつくということは、PSに似た性質をもつものなんでしょう。
※ちなみに拳銃のプラモのABSは、プラモ用セメントではまったく付きません。
このへんの材質の違いと接着や塗装との関係は、あとで別ページにまとめることにします。
9. また顔です
ふと、落ちていた顔に目がいってしまい、また顔を削って楽しむことにします。
さらにアゴの下を削り込んでいきます。立体的に見せることと、小さくすること、2つの目的があります。
とにかくシャープに見えるように工夫しましょう。
「顔」というのを、人間はパーツパーツを個々に見ないで「全体」を見ますので、フェイス部分だけでなくヘルメットのような部分もシャープにしないといけません。
まだアゴが大きいですが、一気に小さくすると、後で見たときに「げっ」と思う程小さくなってるときがありますので、時間をかけて何度かにわけて作業する方がいいでしょう。
↑ 1クリック!応援していただければ嬉しいです! |