マニアと歴史の関係

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「マニアックな人」というのは、元々「マニアになろう!」という高い志を持って知識を吸収するのではなく、好きな事に没頭するあまり知らず知らずのうちに膨大な知識を得てしまっている というパターンが多いはずである。
 
又、挙手制で「はい!私はマニアです」というような自己申告をするよりは、仲間うちで色々と会話をしているうちに「アイツはちょっとヤバいぜ」的に、他薦で「マニア」の烙印を押されることがほとんどのはずであろう。
 
ではマニアの知識とはいったいどういうものであろうか。いくつか例をあげて考えてみよう。
(なお現代では「マニア」という言葉をそのまま「オタク」という言葉に置き換えたほうが容易に想像できるかも知れない)
 
最初の例は当然ガンダムである。
 
まず、ガンダムマニアはモビルスーツの名前を全て覚えている。
 
そしてそれに搭乗するパイロットの名前も全て覚えている。(いやパイロットだけではなく登場人物全てだ。)
 
そして、各エピソードのタイトル名、有名なセリフ、果ては作画監督、声優なども完璧に記憶する(このへんで一般人は少しだけ引く)。
 
次の段階で、この「有名なセリフ」を実生活で使い始める。「○○とは違うのだよ!○○とはっ!」(このへんで一般人はドン引き)
 
しかしこれぐらいは日本国内だけでもゴマンといるだろう。
 
さらにその先の何かを追い求めるマニアは、次に「過去の」作品の、同様の知識をも吸収する。「~シリーズの○○」やら「○○年の…」やらと、さらに膨大な量 の知識を苦もなく暗記するのだ。
 
 …違うジャンルを見てみよう。
 
例えば飛行機。現代の、F-14トムキャット、F-15イーグル、F-16ファイティングファルコン、F-18ホーネット等の名前と機体を全て覚え、次に部隊ごとに異なるマーキングや、機体のメカニズムを覚える。詰め込むのではない、吸収するのだ。
 
そして次は武器である。どの機体にはどんなミサイルがどれくらい搭載出来るのか、一度に敵機を何機ロックオン出来て、そのうちの何機を同時攻撃出来るのか、レーダー・レンジ(範囲)はどれくらいか、最高速はいくつ、垂直上昇がどうとかどこですべったのころんだの、もう信じられない勢いである。
 
しかしこれぐらいは日本国内だけでもゴマンといるだろう。
 
さらにその先の何かを追い求めるマニアは、次に「過去の」資料を暗記にかかる。○○年の○○戦争においてF-○○はミグ○○を何機撃墜した、とか、F-15は未だに実戦闘において1機たりとも墜とされていない、とか(知らんけど)。
 
 …違うジャンルを見てみよう。
 
例えば車。新車ラインナップのメーカー名、名前、グレード、最高出力、最大トルク、そのときの回転数、色名(スーパーホワイト2とか、カーニバルイエローとか)を覚える。
 
そして次に社外品の改造パーツ。前者と違い、車は自分で購入することが出来るので、次の段階では給料をためて実際に買う。 雑誌「Option」等を読んでパーツを覚え、テレビでF1中継を見て佐藤琢磨のラリー・Xばりの白煙を見て悪態をついたり、「LONZA」のペダルを貼付けてヒール&トゥの練習をしたりする。(当然トランスミッションはオートマではなく、マニュアル。)
 
オートバックスに行ってシフトノブをアルミの削り出しに交換。ハンドルはMOMOの革巻き、ホイールを替えて、タイヤを替え、ショックを替え、マフラーを替え、ドリンクホルダーに水の入った紙コップを置く。
 
しかしこれぐらいは日本国内だけでもゴマンといるだろう。
 
さらにその先の何かを追い求めるマニアは、次に「過去の」資料本をひもとく。 大体、コーリン・チャプマンが恋人の家の庭で車を組み立て始めた頃から、セナ・プロ、シューマッハくらいまでのレースシーンを一気に暗記。
 
自分の中で「やはりクラークが一番か、いやセナか」などと順位をつけつつ、WRCのビデオも全てチェック。さらにはクルマが活躍する映画も TSUTAYAでレンタル。「キャノンボール」を見てスタリオンを買おうか真剣に悩む。でも実車版の「湾岸ミッドナイト」を見ても、(大鶴義丹のおかげで)Zを買うのは思いとどまる。
 
とまぁ、いろいろと長々書いてしまったが、結局何が言いたいかというと、共通するのは「マニアが本気になってくると歴史を勉強する」という事実。
 
つまり「深い知識」というものは必ず「歴史」へとつながっている、というわけ。
 
かくいう自分も、昔始めて入社した会社では社長から「マニアックやなぁ」と毎日言われる日々が続いた。確かに高校三年生の時、社会では歴史を選択してたっけ…。
 

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1件の返信

  1. マニアとWOTAKUの違い…それは、”ルールとマナーとエチケットとプライド”でしょうね。本来”マニア”とは”その道に精通したものに対して敬意と驚異を以って呼んだもの”です。そしてマニアには”守るべき路”があります。マニアには”絶対踏み外してはいけない所”があるのです。若しそれを踏み外してしまえば、人は”WOTAKU”と呼ぶのです。その際たる好例が『妖怪ウォッチ』に登場しているアメリカ人のジェリーでしょう。前は『デュエル・マスターズVS』シリーズに登場していた”ぶっちゃけ”事”武家茶太郎”がその好例だったのですが、ジェリーはそれよりも道を外れていてもはや犯罪の域に達しています。だから世間は”WOTAKU”に対して恐怖と忌避を感じるのですよ。

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